マイコミジャーナルで下記のような記事がありました。
「Adobe CS5のiPhoneアプリ書き出し機能はライセンス違反!? - 元Adobe技術者が指摘」
http://journal.mycom.co.jp/articles/2010/03/22/adobe_cs5_violation/index.html
これまで得た情報やこの記事を読むかぎり、ライセンス違反している可能性は高いでしょう。
しかし、たとえライセンス違反だったとしても、AdobeとAppleの関係が良好であれば、別途ライセンスを結ぶこともできます。
ですがその可能性は非常に低い。
以前、当ブログの記事「代替できないプラットフォームに依存することの危険性」でも書きましたが、AppleのApp Storeの審査基準は厳密になりつつある上に、一方的に変更されます。
このAppleの排他的行動はより一層強まることはあっても、緩くなる可能性が少ないでしょうね。
もし、この方針が変わって、オープンな姿勢に変わる可能性があるとすれば、次のような場合のみでしょう。
- iPhone、iPodTouch、iPadが全く売れなくなってしまったので、仕方なく方針転向をする可能性。
- アプリのデベロッパー達が、iPhoneアプリに参入をためらい、コンテンツの提供が激減する可能性。
- スティーブ・ジョブズがAppleの経営から完全に離れて、Appleの経営方針がオープンに変更する可能性。
自分で書いておいて言うのもなんですが、現時点で1の可能性は低いでしょう。
あれほど売れないと言われた日本市場でも浸透してきていますし、新聞・雑誌・マンガ業界などがiPadにかける期待は大きいものがあります。
ますますApp Storeにコンテンツが集まり、重要性は増していくでしょう。
対抗馬としてAndroidアプリを期待する声もありますが、少なくとも短期的に見れば、両者が並存することはあってもAndroidアプリがiPhoneアプリを完全に駆逐するほど普及するとは思えません。
2の可能性は無いとは言えませんが、現時点では可能性としては低いでしょう。
大手デベロッパーが、コストやリスクによって参入をためらったとしても、個人やインディーズのデベロッパーは今後もチャンスを掴むために参入して、コンテンツを提供し続けるでしょう。
3の可能性が、ある意味最も高いでしょう。
事実、一時期スティーブ・ジョブズがAppleの経営から離れていたとき(追い出されていたとき?)に、Mac互換機などの試みがありました。完全に失敗に終わっていましたが・・・
つまり、ここでも同じ結論が言えます。
何ヶ月も開発期間を経て、何百万円~何億円?の開発費をかけたとしても、そのアプリが審査が通るかどうかは、Appleの気まぐれによってきまります。
一度審査が通っても、その後審査方針が変わって、掲載を落とされる可能性も十分あります。
そうしたアプリは、「App Store以外に配布する手段がない=つまり全くのムダ」になるのです。
日を追うごとにアプリは増殖し続けて、ひとつひとつのアプリの賞味期限は少なくなってきています。
多額の開発費をかけてアプリを作っても、開発費を回収しきれない事例が増えてきているのです。
急速なコンテンツデフレが進行している世界。
ゴールドラッシュと言われたのも過去の話。ただしごく一部の売れているアプリは例外。今なお、ゴールドラッシュ状態です。
そのごく一部の座を狙って熾烈な競争に身を投じるか・・・
デベロッパーやクリエイターの思案のしどころですね。
ちなみに私はどう考えているのかといいますと・・・
ここでは趣味でアプリ開発・・・とか、クリエイターとしての自己啓発のためにアプリ開発・・・というのは除外します。
そもそも採算度外視で趣味で開発するのであれば、これまで論じた話はどうでもいいことだからです。
趣味で作ったアプリが、審査に通ろうが通るまいが、儲かろうが損しようが関係のない話。
あくまでビジネスとしてどう考えるか?
私なら、受託開発ならやります・・・というスタンスですね。
つまり、クライアントから相応の開発費が出るのならやります・・・そういう考えです。
ビジネスとして収益を上げるつもりで、iPhoneアプリを開発する気は今のところないですね。
どういう理由であれ、iPhoneアプリをやりたい!というクライアントがいて、開発費をもらえるならやるというスタンス。
もちろん、そのクライアントのアプリの費用対効果は別問題です。
そうして開発費を回収できる・・・つまりリスク回避して、コストを回収できるのであれば、良いのかな・・・と。
自分勝手な意見ですが、そういうことです。
実はこれ、最近クライアントから依頼というか相談が増えてきたmixiアプリなどのソーシャルゲームも同様のことが言えます。
しかしこの話題は別の機会にしたいと思います。

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